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試作の効果

動くものを頭の中で考えていても、思った通りに動くのかイマイチ分からなくなることがあります。

そんな時は試作をして、実際に動かしてみるのが一番ですね。

手に取って動かしていると、頭の中で考えていた時には気付かなかったことも見えてくることがあります。

 

先日、あるアイデアについて特許を取得したいとのご相談を受けました。

お客様のお話を伺っていると、上手く動きそうだけれどちょっと気になるところが・・・

という事で、試作をして動きを確認してみることにしました。

 

私が試作をする時には、身近なもので、時間をかけずに、丁寧に、を心がけています。

ポイントが「丁寧に」というところ。

「時間をかけず」に反するのですが、多少時間はかかっても、あまり雑な作りにならないようにしています。

作りが雑ですと、上手く動かなかったときにその原因が構造にあるのか、精度の問題なのか、切り分けが難しくなるんですよね。

結局、短時間でモノはできても、確認に時間がかかってしまいます。

 

さて、先日のアイデア確認用に作った試作の一部がコレ↓

割り箸、楊子、結束バンドで作ってみました。

ポイントは、2本の割り箸を隙間ができるようにして固定するところ。

この隙間を使って別のモノを動かします。

結束バンドの代わりにボンドを使っても良いのですが、乾くまでに時間がかかりますからね。

 

ところで、試作が完成した後に動かしてみると、どうも当初思っていたような動きにはならないようです。

後日、試作を使って説明したところ、お客様も問題点に気付かれたご様子。

その後、お客様と一緒に試作を触りつつ改善案を練っていると・・・お客様からgoodなアイデアがでてきました。

今までの問題は全て解決できますし、動きもシンプル。

これなら上手くいきそうです(^^)

 

実際に試作をして動かしてみると、思いつかなかったアイデアが浮かびますね。

ちょっと手間はかかりますが、動きは分かるし、問題点にも気付くし。

完成度を考えると、試作の効果は大きいと思います(^^)

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