昨日、お寺で禅を体験してきました。
場所は高尾駅から徒歩15分ほどのところにある髙乘寺です。
本堂でお坊様とともに読経した後、場所を移して坐禅を行いました。
見たり聞いたりしたことはありましたが、私にとって初めての坐禅です。
まずはお坊様から座り方を教わります。
正式には、両足ともかかとを反対の足のももに乗せるそうですが、股関節の硬い私には到底無理(^^;)でした。
片足だけ乗せて坐禅にのぞみます。
上半身を大きく左右に揺らし、徐々に小さくしていって、ちょうど背筋が真っ直ぐに伸びるところで動きを止めます。
そして手の平をうえに向け、親指以外の4本の指が重なるようにして右手の上に左手を置き、4本の指との間で楕円の空間を作るようにして親指の先同士を軽く突き合わせます。
目は軽く開けておくそうです(閉じると寝てしまうのでダメらしい)。
姿勢が整ったところで坐禅を開始します。
最初は平気かと思いましたが、徐々に足が辛くなり、背筋を伸ばしたままにしておくのもきつくなってきます。
このままでは耐えられなくなって、後にひっくり返るのではと内心ヒヤヒヤでした。
およそ30分間、なんとか倒れずに座り続け、警策で右肩をびしっと叩いて頂いて坐禅が終了。
私にとってはかなり辛い坐禅でしたが、それでも静かな環境で過ごすと、鳥の鳴き声など自然の音に癒やされてゆったりとした気分になれました。
坐禅の後は精進料理。
昆布やにんじんなどを細く切ったものを混ぜ込んだご飯、椎茸のすまし汁、里芋やにんじんなどの煮物、ごま豆腐、たくあんが漆の器に入ってでてきました。
食事は周囲の人と話さずに、音を立てずに頂くのが作法とのこと。
また、たくあんは全て食べずに1枚だけ残しておき、食べ終わった器にお茶を入れて頂いた後、このたくあんで器の内側を拭いて食べ残し無く頂くとのことでした。
最後に写経を行いました。
今回は短い文でしたが、持ち慣れない筆ペンを使って書くのは一苦労。
でも書いていると無心になれるのがいいですね。
これは普段でも気分転換に使えそうです。
平日にちょっと遠出をしましたが、貴重な体験でした(^^)